「日本的なティール組織」について、書き終わってみて。

「夏休みの宿題がようやく終わった」

今の気分は、まさにそんな感じ。

この2ヶ月、ひたすら河合隼雄の本ばかりを読み漁った。そこで学んだこと、感じたことをベースに、ティールを始めとした「次の時代にあった組織」のあり方について、いろいろと考えてきました。

良く分からない使命感(?)みたいなものに追われて、どうしても、これはブログとして公開しなければと思っていました。
ようやく、記事としてポストすることができました。

「日本的なティール組織」を、河合隼雄を通じて考える(前編)
「日本的なティール組織」を、河合隼雄を通じて考える(後編)

読んだ書籍は、河合隼雄の著作だけで20冊。派生して読んだものが4冊。
その中から、大事だと思った箇所を書き起こしてみたら、それだけで71,199字。
まさかこれほどまで、心理学にのめり込む機会が来るとは思っていなかった。

18年前。進路を考えていた、高校2年生のとき。
将来の夢とか、熱烈な想いとか、そういうものを持っていなかった自分は、「とりあえず大学で4年間勉強するのが面白そうだから」という、それくらいの理由で、心理学を専攻できる大学ばかりを選んで受けた。

結果的に、一浪して親に迷惑を掛けつつも、希望していた大学の一つで、心理学が専攻できることになる。
心理学とは「心」の「理(ことわり)」の「学」である、と一番最初に言われたことから始まり、t検定とか分散分析とかに苦労しつつ、簡単な3Dモデリングをして反応時間をとる実験をしてみたりとか、オンラインのカウンセリングにおける視覚情報の検証してみたりとか、PSW(精神保健福祉士)の現場を訪問させてもらったりとか、色々と経験できたことはとても面白い時間だった。

ただ、大学を卒業して社会人になってからは、心理学のことを意識する機会は多くなかった。
ずっと「人」や「組織」に興味はあったし、仕事でも関わってきたけど、基本的には「ビジネスにおける人・組織」についてだった。

それが今になって、これほどまで、心理学にのめり込む機会がくるとは思わなかった。
そして、それは「今になって」向かい合ったことに、すごく意味があったように思います。20歳やそこらの自分では、決して咀嚼できなかったことがたくさんありました。

本論とは関係なかったので書かなかったものの、今回、河合隼雄やユングとたくさんの時間を掛けて向き合った中で、自分の中で起きた変化がいくつかある。

「人は、それほど単純ではない」
ユングの意識と無意識の相補性、みたいなことに強く影響されているが、人は「多面的」だし「複雑」だし「揺れ動く」ものだ、ということが、とても深いところで了解されました。
それは、他人に対しても、自分に対しても。
「一貫している」人は分かりやすいし、説明も理解もしやすいんだけど、それだけで理解できるほど、人というものは単純ではない。

「無意識の中にある”イメージ”の可能性への信頼」
河合隼雄が心理療法家として向き合っているのは、意識のさらに奥にある領域であり、さらに、その中に眠っている可能性を信じているのだと、何冊も彼の本を読みながら感じました。
中村雄二郎は「科学の知」と「神話の知」という表現をしていました。科学によって、わたしたちは、あまりに多くのものを「客観的」に捉えることができるようになってしまった。
「月は38万キロ先にある衛星だ」と「理解」してしまうと、そこに物語を投影することはできない。その結果、無意識の中にあったイメージを投影できる対象を一つ失う。そんなことが、「科学の知」の席巻によって引き起こされている。
平たく言い直せば、もっと「イメージの力」「無意識の力」を信じていいし、もっとその領域の発達に向き合ってもい良いのだと思いました。

「因果関係では説明できない共時性(シンクロニシティ)」
今回、このタイミングで河合隼雄に没頭したことも、その中で、社団法人を立ち上げるのと同じタイミングで「自然(じねん)モデル」という言葉に出会うのも、因果関係ではなく、シンクロニシティとして捉える。
さっきの「無意識への信頼」と相まって、論理や因果を超えた世界に、いろいろな可能性が眠っているのだろうと思います。

最後に、今回読んだ書籍の一覧。全24冊。
学びが深かったものを絞るなら★をつけた5冊。もっと詳しくオススメを知りたい人は個別に聞いてください(笑)


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