テンセグリティを使った、有機的な組織の疑似体験。

ある日、オフィスに行くと、すっかり無残な姿に変わっていた。

犯人はルンバ。
机の端に上げておいたものを、どうやら、衝突して落としたらしい。そして、部品を飲み込んだりしながら、バラバラにしてしまった。

…ということで、作り直しました。テンセグリティ。

テンセグリティとは?

テンセグリティをwikipediaで引くと、こう解説されています。

テンセグリティ(tensegrity)とは、バックミンスター・フラーにより提唱された概念で、Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語。実際はケネス・スネルソンが彫刻として取り組んでいた引張材と圧縮材からなるオブジェに対し、テンセグリティなる造語を発案し、これを自ら用いたのがバックミンスター・フラーであった。

もとはダイヤモンドメディアの武井さんに教えてもらって、Amazonで探したら見つかりました。たぶん同じもの。

このテンセグリティのパーツは「6本の木の棒」と「6つのゴム」だけ。それが等しいテンションで引っ張り合いながら、中心のない、相互に支え合っている立体が成立します。

ここで難しいのが、「キレイな立体」にすること。

本当は、補助してくれる輪ゴムを使うとわりと簡単に作れますが、今回は作り直しだったのでその輪ゴムなしです。
すると、キレイな立体、言い換えれば「各パーツが等しく引っ張り合っている」状態を作るのが、ものすごく難しい。
最初はとてもナナメになったものが出来上がりました。それを直すには、一箇所ずつ、コツコツと調整することになります。
しかし、それぞれが引っ張り合っているので、あるゴムを引っ張って整えると、他のバランスが崩れる。次にそっちを変えると、また違うところに影響が出る。もはや連動しすぎていて、どこをいじったらどういう結果になるのか、全くもって想像がつきません。

よく分からずに試行錯誤を続けていると、徐々に徐々に、なんとなくバランスが取れてくるようになります。
いろいろ試したので、同じことを繰り返そうとしても絶対にできません。

有機的な組織の”疑似体験”

最近、自然経営とかティール組織とかの話の流れで、「今ある組織が、どうすれば有機的な組織に変われるのか?」っていう話をすることが良くあります。
今回のテンセグリティを作り直す、「よく分からずに試行錯誤」したことで、「気付いたらキレイな立体になった」体験って、有機的な組織の疑似体験として優れものなのでは?と思いました。

結果的に仕上がって欲しい状態(キレイな立体)は分かっているし、それがどういう原理で成り立っているか(ゴム同士の引っ張り合い)は理解している。
けど、どうすればそれが作れるのかは、試行錯誤してみるしかない。

人のアタマがスムーズに理解できる原因→結果だけではない、複雑系な構造。それを試しに作ってみる、というのは疑似体験の入り口としてはとても優れていました。


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